地学・地理 古多摩川 古東京湾



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埼玉県西部の地学・地理

 古多摩川 古東京湾

 狭山市 所沢 川越に接するこの地域
 航空写真を見てこの川の通った地形は
 何だろうと思う方も多いかもしれない
 いろいろ調べてみると意外なことが
 わかってきた

  
 立川断層が大地を東西に切り裂く前の時代
 なんと多摩川は多くは不老川を主要流路として
 流れ縄文海進では古東京湾が荒川流域を主として
 川越まで入り込んでいた
 今も狭山市堀兼の畑を歩いていると
 無いはずの川石が出てくるのはそのためである
 航空写真で眺めてみると、昔先人が残した
 屋敷森がその流路であった道筋を残しているのが
 わかる、また、小さなプレート境界、湾曲や断裂が
 川のカーブ、主要幹線道路・集落内で分かれて
 いる箇所の存在も見られ人間の住み始めた
 有史時代にも何らかの地殻変動があったことを
 地図上から読み取ることができる

 

  出典 Google MAP


 古多摩川 古東京湾 Google MAP

  

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 地名
 砂地名
  現在の東武新河岸駅付近を見ていただきたい
  ここが多摩川の河口だったことを示している
  ような地名が残されている荒川に向けて
  「砂久保」「砂新田」「砂」と砂の割合が
  どんどん高くなっているような地名が
  残されているのがわかる

  逃げ水
   狭山市入曽付近に「逃げ水」(カゲロウの一種)の
   発祥の地が残されている
   夏の暑い日に遠くに水のようなものが見えるが
   実際行ってみると水がない現象である
   ほんとうにみずに困っていた地であったのであろう

 古東京湾 縄文海進
  縄文時代、今よりも温暖な気候だったため
  東京湾が川越まで入り込んでいた
  少し信じられないが
  川越小仙波貝塚
  富士見市 水子貝塚が発掘されている

 オレンジ色の線
  古多摩川が流れたと思われる線

 紫色の線
  紫の線を境に土地が断裂しているように見える
  所を示しています
  主に川が蛇行しているところ
  なぜか主要幹線道路を境に
  大地が断裂しているように見え
  この断裂によりどうも流れが
  変わったのでしょうか?
  紫の線を境に川の流れが二手に分かれ
  畑の方向線が別の方向に向いています
 
  

     川の蛇行

  

    畑の方向性の違い

 赤の線
  大地の「うねり」を表しています
  地殻変動による圧力で大地が湾曲したと思われます
  川越の南大塚から関越インター周辺に
  日本の本州が「逆くの字」に曲がった
  中心線なのでしょうか
  強い圧力が大地に加えられたような
  湾曲した地形がみられ
  いくつにもプレートが割れたように見える
  地形が見られます

  

  ちょうど川越辺りが日本の弧状列島の角(カド)に
  あたる場所ではないかと最近思うようになりました

  

 Google MAPで見てみるとより分かりやすく
 見ることができます

 大地の断裂しているところの見分け方は
  まず最初に川が蛇行しているところ
  蛇行の上下に古くからある道がカーブしている
  そのカーブを複数見つけ出し
  線で結んでみると
  大地の断裂した部分が浮かび上がってきます
  Google Earthなどの衛星画像が
  多くの人に見ることのできる近年において
  非常に見つけやすくなりました